7月10日 ガラスのうさぎ
2008年の日記に書いていた、私の馬鹿なひとりよがりで、結局取り返しがつかないことがまた、起きてしまいました。。
反省しきりです。
前回の私の浮かれた日記にも、一番にレスをつけてくれたとらちゃん。
とらちゃんが家族ぐるみで仲良くしている方が北海道にいらっしゃって、その人のことは私は全然知らなかったのですが、
ご尽力頂いて、
回り回って、
複数の経路から、
きっちり私のところに連絡が来てくれました。
最初は悪い噂と思っていたのですが、残念ながら、噂ではありませんでした。
どうしても納得できなかったのですが、とらちゃんのお友達が本当にいい人で、お通夜、お葬式の様子を、きっちりと教えてくださりました。
その中で、とらちゃんがとっても素敵な家族と友達に囲まれていたこと、とらちゃんが好きなものを誰もが知っていたこと、色々なことが伝わって、私はネガティブなことではなく、とらちゃんと過ごした幸せな出来事を思い出すことができました。
それにしても、なぜ、今まで失った人は、疎遠になった時に突然なんだろう?
どの大事な人とも疎遠にならないように、がんばろう。
写真はガラスの街、小樽のうさぎです。
とらちゃんがいなければ、たぶん一生行くことのなかった街でした。
とらちゃん、ありがとう。
7月25日 大阪のおじちゃん
1970年、大阪の親戚のおうちに泊まって、大阪万博に行った。
大阪には「大阪のおじちゃん」が住んでいた。
大阪のおじちゃんと母は7人兄弟(のうち二人欠けて五人と母は表現するが)の長男と末っ子の関係だった。
母は兄弟の中で長男の大阪のおじちゃんを凄く尊敬して愛していた。
そんなこともあって、私は小さいころ、夏休みになると、大阪のおじちゃんのおうちに行ってあずけられていた。
おじちゃんのおうちは、電車の線路の近くにあって、夜寝るとき、遠くに、かたんかたんと、電車が通る音がした。
高知で電車といえば路面電車であり、おじちゃんの家の遠くから聞こえるかたんかたん、が、とても柔らかく心地よかった。
万博にも、その電車に乗って行った。
随分遠かったけれど、かたんかたんと電車が揺れるのも楽しかった。
高知の田舎から来た小学1年生だった私にとって、万博は、強烈で、何もかもが新鮮だった。
ダイダラザウルス?に乗りたいとせがんだけれど、母から
「あれは乗ったら2時間乗りっぱなしや。おしっこいきとうても、ジェットコースターからおりれん。どーする?」
ときかれて断念した覚えがある。(うちの母はこうやって、しょっちゅう、嘘をついて、私を納得させた。「まつたけはまずい」というのもその一つだった)
おじちゃんのおうちには畑があって、昼間はおばちゃんがその畑からおいもをとってきてくれて、あめいもにしてくれた。昼間はおばちゃんとお人形をつくったり、おままごとをして遊んだ。
夜になると、おじちゃんが仕事からかえって、お風呂にはいって(おじちゃんは兵隊に行っていたので、お風呂が凄く速かった)、浴衣のおじちゃんのひざに座って、手品をしてもらったりして、夕方もすごした。
いとこのKAちゃん、KMちゃんもいつもすごくやさしくあそんでくれた。
なにもかもが、ここちよいおうちだった。
ずっとずっと、このおうちにいられたらいいのにな。
このおうちの子だったらよかったのにな。
母には大変失礼だが、そんなことまで考えたりしていた。
商売をやっていて、親が家にあまりいなくて、優秀で頭の良い姉に毎晩いじめられ、泣かされていた高知の家。
学校でも、容姿(特に髪の毛)のことや、家の事情のことなどでいじめられ、つきとばされたり、カッターを椅子に置かれたり、誰も口をきいてくれなかったけれど、そんなこと、絶対に親には相談できないみじめな感じの高知の生活にくらべて、ほんとにここちよいおうちだった。
おとといのお通夜で、KAちゃんこと長男が、
「亡くなってから、皆に連絡し、お通夜お葬式の手配をして、自分も移動が多く、挨拶など全然考える暇がなかった」
といいながら
「うちは元々小さな団地に家族4人が住んでいて、テレビや冷蔵庫などがなく、夕方、父が帰ってくると、家族4人で河原を散歩するのが娯楽でした。母がずっと父の腕にぶらさがり、こども二人がその周りをひっつきながら毎日歩き、家族は皆、それが楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。父が一番大事にしたものは母だったと思います」
と挨拶した。
KAちゃんがおじちゃんに対して、おもいついたことといえば、そういうことだったんだろうか。
私にとって、一番大事なものってなんだろう?
一番大事なものを私はどうしているかな?
7月30日 日本酒
たまたま、阪神百貨店の地下に、岩手から地酒を売りにきていて、そのなかで、大吟醸やら、生酒やら、ひやおろしやら、飲んだけど、結局
「これ庶民のお酒ですよ」
といわれた一番安いお酒が一番美味しかった。(といっても精米歩合55パーセントだけど)
すっきりさわやか。土佐のお酒に似ている。
あさ開(あさびらき)という岩手の大手の酒造メーカーのおさけ。
あまりにおいしかったので、次の週も阪神百貨店に行ったけど、
「一週間しかキャンペーンやってないんです」
といわれて手に入らなかった。
ウエブでもさがしたけどなかった。
職場に岩手出身の人がいたので、お話したら、実家にも電話できいてくれたけど、キャンペーン用のお酒で岩手地元では手に入らないということだった。じゃあ、もとのお酒の名前はなんなのだ??
日本酒はひさしぶりに飲んだけど、美味しかった。
やっぱりワインより日本酒だな。
|