８月５日　マーシャルのアンプ

７月３１日にジェフベックのTwo riversをコピーしていると書いたが，シンコーミュージックからギターショップのスコアが届いてもちっとも進行しなかった．スコア通りの音を出すと，ハーモニクスはハーモニクスなのだが，なんだか音の細いハーモニクスの音だし，とても出しにくい設定なのだ．それに，あんなところを右手で弾いてアーミングなんかできるんだろうか？

というわけで，なんとなく，自分のギターのフローティング度合いが不足しているのではないか？という疑問にかられつつも，ギターショップのスコアより自分のコピーが正しいのではないかと自負し，ついにマーシャルのアンプを購入するに踏み切った．

まずは，いつも大変お世話になっている関西で最も大手の一つである●●楽器梅田店にいった．以前日記に書いたが，なにしろ，私はおばちゃんであるので，ギターショップにおばちゃんが行くととりあえず嫌われるのだ．しっしっという感じである．頼むからはよ帰ってくれといわんばかりである．「ギター試奏させてください」なんて言おうものなら，「おばちゃんがギター触るの？やめてくれよ！」って感じである．

まあ，おばちゃんといっても，多分ティナターナーみたいなのが行けば，楽器屋のにーちゃんもそれ相応の対応をしてくれるのだろうが，サザエさんのような格好の私が行けば，嫌われるのも当然かもしれない．

ところが，●●楽器さんはわたしのようなおばちゃんでも優しく応対してくれるのだった．特にギターショップのフロアには女性の方がいて，ギターのふだんの世話の仕方なんかもすごく親切に教えてくれるのだった．女性だけあって，おばちゃんにも偏見がないのかもしれない．

ついでに書いておくと，２０００年１２月の日記にも書いたし，リンクのページにもかいてあるが，関東では新宿のロックインは最高である．特にフェンダーフロアのお兄さんは最高．ちゃんとお客さんとしてあつかってくれて，かなり無理なことを言っても対応してくれる．すんばらしいギターショップである．

前書きが長くなったが，マーシャルのアンプというとかなり高価なので，いきなり●●楽器で買うのではなく，複数のお店で価格を確認してから買おうと思った．とはいえ，やはり，最初に梅田の●●楽器へいった．

私は2000年にギター（フェンダーアメリカンデラックスFATホワイトブロンド）を買ったときから，「次はマーシャルのアンプを買う」という目標があった．次にお金が１０万円貯まったらアンプだ．それもフルチューブのマーシャルと決めていた．

その証拠に，私の手許にはギターを買った時，ロックイン新宿店でもらったマーシャルのカタログが手許にある．これを何度も見て，いつもスタジオでお世話になっているJCM2000を眺めつつも，価格表を見て，DSL401かDSL201が欲しいなと思って居た．価格表を見るとDSL401は９万８千円，DSL201は８万２千円だった．でも１０万円貯めてとにかくDSL401を買おうと思って居た．定価が９万８千円だと，大体，７，８万円くらいだ．

夏休みに入ってすぐの８月１日に●●楽器へ行った．入り口すぐのところにDSL401がおいてあった．ところがだ！売り値には「特価！○万●千円！！」とかいてあった．なぬー？？？

そこはとっても社員教育の行き届いている●●楽器．私がアンプの前であぜんとしているとすぐに若いおにいさんがやってきてくれたので，「これって，定価９万８千円ですよね？」と問いただしたところ，「えっ？一寸待って下さい」といって，奥に引っ込み，今度は少し先輩のおにいさんがやってきた．ちょっといやな予感がした．その先輩のおにいさんはカタログを持ってきて価格表を見せてくれたがそこには定価１３万６５００円と書いてあった．えっ，じゃあ，私が持っているカタログは一体？？「それってむちゃくちゃ古いカタログなんじゃないですか〜？うち，これめっちゃやすいですよ」という．ちょっと信じられない気分だったが，確かに定価がそれなら安い．「でも，すごく高い買い物なので，一応価格調査してから買いたいんですけど．」というと「でもこのへんじゃあ，うちより安いとこはないですよ」と自信満々．「▲▲が安いってきいたんですけど」というと「▲▲はこのへんにはないですよ」というので「難波ですよね？」とかえすと「▲▲行かれてうちより安かったらうちもっと値下げしますよ」といってくれた．というわけで，わかりましたと言い残してなんばに向かおうとした．ところが，このおにいさんの名刺をもらうのを忘れてしまったので，▲▲から電話できないとおもい，再度●●楽器へ戻って名刺をもらおうとしたところ，若いおにいさんがまたでてきてくれた．この人，ほんと感じいい人なのだ．ところが若すぎて名刺持っていなかったので，その時電話していた先輩のおにいさんのところに相談にいった．カウンターで先輩のおにいさんは電話していて，すぐ前にいる私をちらっとみて，名刺をその若いおにいさんにぱっと渡した．

ふつー，自分の名刺渡すときそんなわたしかたするか？しかも，私をさっきのおばちゃんと認識しつつも，ちらっとみてその後無視である．うーん，やっぱこのあたりで本音が見えるか．．．．いや，礼儀がどうとか接客態度がどうとかじゃないですよ．本音が見えてしまったんです．

若いにーさんはその先輩にーさんの態度が悪いので，私に「すみません」といってその名刺を渡してくれた．この時点で●●楽器はすばらしいのに，その先輩にーさんからはかなり買いたくないと思いました．だって，ふつう，目があったら，ちょっと会釈するなり，にこっとするなり，合図をおくるというもんでしょ？買うならその若いおにいさんを通して買いたいと思いました．

そのあと，▲▲のためにはるばるなんばまで行った．やっぱなんば遠いなあと思いつつ，▲▲へ行ったら，三木楽器とちがって，店頭にDSL401はなかった．しかも価格を聞いたら１０万円超えて居たのでその時点で三木楽器に戻ろうと思った．

でも，さすが▲▲というか，この対応してくれた太ったおじさんというのがめっちゃいい人だったんですよ．そうそう，東京のロックインのおにいさんみたいな感じで．全然おばさん扱いせず，ふつうにお客さん扱いするんですね．しかも，価格きいて，全然買いそうにない私にも「ふんっ」って感じがないんですよ．

価格聞いて梅田に戻りかけたけど，なんばの駅についたところで，Uターンしてしまいました．

▲▲へ戻ったら，その太ったおじさんがでてきてくれたので，事情をはなしたところ，その太ったおじさんが「うーん，三木楽器さん安いですねえ！うちはそこまで安くできないなあ．．．．（事情を説明してくれましたが，業界の内容なので割愛します）でも，向こうが○万●千円だったらうちも○万●千円にします．それより安くっていわれたら無理なんで，三木楽器さんに行ってもらうしかないけど．．．．でも，○万●千円にします！」といってくれた．そこで即決してしまった．

地下鉄代は損したが，なんだかいろんな体験して良かった．やっぱ，サービス良いお店が一番ですよね．

アンプを買う時，ブラナイのギタリストNさんにメールで相談したところ，「輸入楽器は円のレートに左右されるので価格が変動しやすいが，簡単には安くはならないから，買いたいと思った時に買うのがいいですよ」とアドバイスされて，背中をおしてもらった．Nさん，ありがとう．良い買い物をしました．

うちには，私が１６歳のときに高知のミレナ楽器で白のストラトと一緒に買ったローランドのGA20があったのだが，マーシャルが来るので全く用なしになったので，マーシャルと引きかえに引き取ってもらえないか交渉に▲▲へ行ったのだった．

またまた，あの太ったおじさんが出てきてくれた．「実は，うちに古いアンプがあって，マーシャルのアンプをうちへ持ってきてくれるときにひきとってもらいたいんですけど」とかなり強引なお願いをしてみた．すると，おじさんは「今楽器も家電と同じで廃棄となるとお金いるんですけど，アンプは鳴りはするんですか？」ときくので「一応鳴ります」と答えた．でも，ローランドのGA20とかいったらめっちゃいやがるだろうなあ，こんな古くて，しょぼい音しかでないトランジスタアンプなんて．．．と思ってたら，案の定「機種はなんですか？」ときくので「あのー，それがー，すんごい古いんですけど，あのー，ローランドのGA２０なんですけど．．．」と答えると，おじさんは「あー，あーあれね．僕も持ってましたよ」とにっこり笑ってくれた．

あー，なんていい人！！！

「鳴るんだったら買い取りってことにしますよ．でも，買い値つけられないので，宅配便の受取人払いの紙あげますから，マーシャルがついたらこれをアンプにつけて引き取らせて下さい．」といってくれた．梱包しておかないといけないので，ぷちぷちの梱包材を裏から出してきてくれたのでそれを持ち帰った．

家に帰ってGA20をぷちぷちでぐるぐるまきにして宅配便の紙つけて玄関においた．あー，これで，２５年間を共にしたGA20ともおさらばか．．．

その次の日，宅配時間通り１２時にマーシャルはやってきた．４０Wというのでものすごい音量にしないと音がきけないのかとびびっていたが，ふつうの家で鳴らせる程度の音量で十分あの温かな奥行きのある音が出てきた．

感動しましたよ．

ゲインをあげすぎると，やたら雑音が多いというか，私ミュートへたです！って感じになるが，ちょうどよいところがあって，そこだと，「私やたらうまいやん！！」って感じ．

Two Riversの例のハーモニクスも，あの音が全然余裕で出せている．ただし，やっぱり，あそこは，アーム（フローティング）が足りないような感じなので，今後の課題はリペアだな．．．

その後，センドリターンにふだんボーカルで使っているRFXをつないで，エコーをかけてひさびさにナディアを弾いた．意外と私うまいやん！本物みたいやんか！！とうきうきしながら弾いていたらあっという間に３時間ほど過ぎてしまい，息子が帰ってきてそこまでとなったのでした．

最初，センドリターンの音が鳴らなくてげげっと思い，思わず「ああ，またなんばまでいかなあかんのか」と後悔したが，電話してみると，また，あの太ったおじさんがでてきてくれて，FXボリュームがあがっていなかっただけで，すんなり解決．

今日は朝からせっせとアンプカバーを作りました．昔のテーブルカバーを切ってアンプにまきつけて，しつけ糸で型をつくり，ミシンで縫い，最後に洗濯して干しました．

▲▲の太ったおじさん，ほんとにありがとう！みなさんも，特におばさん達，ギターやアンプ買うときは▲▲の太ったおじさんに相談しようね．

８月５日の日記で心斎橋に行ったと書いた．そのお店の話．

私は小さいころから毛深い．どんだけ毛深いかというと，小学校の学年で一番毛深いという位毛深かった．一時はそのせいであだ名が「けぶか」ともいわれた．当然，毛深いのはマイノリティである．非常に傷付いて居た．おまけに天パーである．虐められるのは当然であった．こうしたマイノリティで虐められると，その要素は自分にとって大きなコンプレックスとなる．ただ，毛深いのは，剃るなりなんなりすると，まあ，半日くらいは凌げる．重大な問題は天パーの方で，これは当時はどうしようもなく，シャンプーするたびに何時間も格闘したり，それでも雨降ったらとんでもないことになったり，当然男子にはいじめられるし，中学高校の最も楽しい時期の写真がほとんどない状態であった．しかし，天パーについては約１０年程前に縮毛矯正技術（当時のハビット）が発明され，金はかかるが，重い心の負担から解放された．

残るは体毛だ．しかしまあ，これは，そんなに目立つものでもないし，剃ればいいかみたいなもんだ．

しかし，世の中には同じ悩みの人がいるもので，例えば，私が学年で一番毛深いとしても，同じ小学校に統計的には６人の同じ悩みを持つ人がいて，全年令全国規模で考えるとものすごい数の人が悩んでいるわけである．

それで永久脱毛なる技術があってエステなんかでつるつるになって帰ってくるわけだ．いろいろと永久脱毛のうわさはきいたことがあったが，周りに一人もやった人がいないので一体どんなものかとおもっていたところに，新聞のチラシでお試しで５００円というのがあったので，冷やかし半分で行くことにした．電話したら，５００円の分は一瞬抜くだけで永久脱毛のお試しは２０００円だという．それで，２０００円の永久脱毛お試しキャンペーンのために心斎橋へ行ったのが，８月３日の朝だった．

最初に簡単なアンケートを書いた．アンケートの最後の項目に「希望する価格」があって，１番が「１０万円以下」２番が「１０万円以上」あとは良く見なかったがとんでもない数字がかいてあって，当然１番にまるをした．そのアンケートの後，有名エステでやっている「毛穴にふとん針状のものをいれて毛根を殺す方法」や「レーザーで燃やす方法」を説明し，その店でやっている最新式の５０００万円の機械でやる「痛くなくて，今までクレームが１件もなくて永遠に脱毛できてしかも肌もきれいになる方法」の説明をうけた．そして，他メーカーではひざ下だけを完全に脱毛するには８０万〜１５０万かかるということだった．ひえー．みんな，そんな金かけてつるつるにしてんのか？？安いところは，危険が伴うこともあるし，永久には脱毛できないとのことだった．その説明のあと，そこはモニターになれば，１年きっちり脱毛して６０万以下ですむからとっても安い！という説明だった．（でも，毛周期を考えると２年やらないとつるつるにはならないらしい）アンケートに「１０万円以下」でひえーとおもいながらまるしていた私なので，その説明はまるでテレビかなにか他人事をきいているようだった．

お試しということでやってみたが，確かにめっちゃ光るが全く痛くなかった．非常によさそうだったが，６０万円は無い．宝くじでも買うか．でもこれもマーシャルと同じで，宝くじにあたるころには１００万円くらいになってそうな気がする．

８月２０日　なつやすみ

こどもがなつやすみなので，理科研究の参考にでもとおもい，学会主催の水ロケットの学習会に参加した．

いつも睡眠にあてる土曜日に早起きし，夏休みでだらだら過ごしている息子を早起きさせ，ぐだぐだ文句をいう息子をつれて大阪のある大学へ行った．遠い遠い．この駅に来たのは初めてだったが，こんなに遠いとは．しかも駅からも遠い遠い．息子は途中で遠すぎておこり出すし．

最初は宇宙開発のお話だったのだが，どうきいても大人向けで，息子を始めとする小学生は皆苦痛に耐えていた．

その後，お昼休みに大学近くの洋食屋に行ったが，メニューのハヤシライスはなく，仕方なくオムライスにするが，４０分待たされ，しかもまずかった．息子は「今日は最悪や」を連呼していて，息子に申し訳なかった．

午後に水ロケットを工作し，ここでやっと息子はきげんをなおしてくれた．がー，水ロケットを飛ばすのに，人数も多いし，器具の調子もいまいちですごく時間がかかり，炎天下の中，２時間程がんばらなくてはならなかった．シミ増えるっちゅーーねん．

その後，疲れ果てつつ，また，駅までぶーぶー文句をいいながら帰り，駅からもやっぱり遠い道のりを疲れながら帰ったのだった．

しかも，家に帰って，

「じゃあ，今日とった写真と，水ロケットの原理と作り方をかいて夏休みの理科研究にしようか」

と提案すると，

「そんなんいやや」

といわれてしまった．

２学期まであと１０日．宿題はどうするのだ，息子よ．こんなに苦労してまで打ち上げた水ロケットは一体？

帰りあまりに疲れていて地下鉄でうとうとしていたら，急カーブで首ががくんってなるし．

明日，首まわらんかったらどーしてくれんねん．

おもいっきりシップ貼って寝よ．

８月２１日　なつやすみ２

あいかわらず，息子がぐだぐだしている．朝は大体テレビを見ている．そのテレビを見ている時間に宿題できないか？と提案するも「無理！」という．なぜ無理なのか？

昼は昼で，宿題したくないものだから，やたら親の買い物についてくる．まあ，荷物持ちとしては優秀なのだが．

で，結局宿題は夜にするのだが，これがまた，うだうだしながらなので一向に進まず，結局寝るのが遅くなり，次の日眠い．

なんで，男の子ってこんなに「いやなことは後回し」なんですか？「いやなことは見たく無い」んですか？やらんで済むものだったら後回しでもよいが，絶対やらなあかんことだったら，先にやっとけば気楽だろうに．その心配を頭の片隅においてうだうだする位なら先に済ませれば良いのに．

８月２８日　またまた腰痛

水曜日の朝五時に姑が１Fでどたんばたんしているのに目がさめた時，腰がえらく痛い．この日は早起きだったので，がんばって寝ようとするが寝られない．起きだすと，五月と同じ痛みが．．．

というわけで，腰痛が復活してしまいました．前日，いつもの腰から足にかけても座骨神経痛がおさまっていただけに残念．

鍼灸うつも痛みおさまらず．痛み止めも効かず．

金曜日に整形外科行ったら脱水症状起こしているのでということで，500ccの輸液と痛み止め抗生物質などをうつがこれもきかず．

地道にまた３ヶ月かけてなおすことにします．