2007年7月の日記

7月15日 Three Black Crows (kameちゃん,ありがとう!)

一昔前,テレビのニュースなどで,東京でのカラスの被害が報道されていた.私が住んでいる町には当時カラスはあまり見なかったので,他人事だった.高知でも近くではあまりみたことがなかった.「あほー,あほー」といいながら,遠くの方で飛んでいるのは良く見たけど.高知で良く見る鳥といえば,雀かトンビだった.

最近,私の町にもカラスがよくやってくるようになった.それで,ゴミ収集車が早朝に回れないところは網をゴミにかぶせたりしている.

家の窓の外には隣の家の屋根や電柱が見えるが,そこにカラスが何羽か遊んでいるのをよく見るようになった.隣の家なのでかなり至近距離(数メートルかな)だ.

一羽だけで,かーかーと鳴いていたり,何羽かでもつれあったり.ヨタヨタと歩いて,ぴょんぴょん飛んだりして,なんと言うか,カラスたちはその生命を楽しんでいるように見える.

会社の近くに大きな池がある影響か,会社にはいろいろな野鳥が飛んでくるが,時々,真っ白な鷺が用水路の魚を食べにきたりしている.鷺はたまには2羽で飛んでくるが,ふつうは1羽で行動している.池にいれば魚がいつも食べられるのに,わざわざここまで遠征してくる1羽は,仲間内からすると変わり者なのかもしれない.もしかしたら,いじめられっこなのかな.

こないだ土曜日に会社行ったら,鷺が用水路でくつろいでいた.土曜日なので人があまりおらず,鷺もゆっくりしていたようだった.そこへ3羽のカラスがやってきて,別になんの邪魔でもなんでもないのに,その鷺にちょっかいを出し始めた.

最初はにらみあっていたが,ついに3羽のカラスがばたばたと鷺の方へ飛んできていじわるしはじめた.鷺の方がでかいので,最初鷺も威嚇したりしていたが,結局3羽にばたばたとやられて,鷺の方が場所を変えた.すると,カラスは鷺を追って,そこでもいじめはじめ,結局鷺は工場からは出て行ってしまった.カラスのテリトリーというわけでもないだろうに.

鷺は肉食,カラスは草食なので,鷺の方がたぶん凶暴だと思うが,それでもカラスの方が勝ってしまったのは,単に多勢だったからだけではなく,その頭の良さがあるんじゃないだろうか

適当に頭よくて,あんな楽しそうに遊べるなんて,いい生活だよなあ.天敵とかいるのかな?

ここ1年位前から近所で九官鳥が飼われているらしい.「らしい」というのはその姿を見たことが無いから.でも,声が響いているので,必ず誰かが飼っていると思われる.

その九官鳥は九官鳥独特の声で,九官鳥独特の喋りでずっと鳴いている.

「あーっ,あーっ」

とひっきりなしに鳴いている.かなり大きな声だ.

うちでも九官鳥を飼って居たので飼いはじめた頃から,姿は見えなくても「ああ,九官鳥だな」と思った.

うちは田舎だったので,数メートルあるケージで九官鳥を飼っていた.私はよく覚えていないが,母によると,よく外へ出してあげて遊ばせて居たという.つがいだったので卵も生んだらしい.

しかし,たいていの九官鳥は,その体長が30cm位あるにもかかわらず,50cm位の鳥かごに入れられている.ほとんど身動きできないか,2本の枝を行ったり来たりできる程度だ.そこで一生を過ごす.私達だったら,1畳位の部屋に閉じ込められて一生過ごすような感じかな.

私は動物保護をいうつもりもないので,人間がペットとして珍しい鳥をそうやって飼うなら,それは飼い主の意志なので仕方ないと思う.

ただ,九官鳥はストレスがたまっているらしく,鳥かごで昼間はずっと

「あーっ,あーっ」

と鳴いている.

鳥かごのまわりを自分と良く似たカラスが悪戯したり,仲間と戯れたりして遊んでいる.

そういう風景を見ると切なくなる.

カラスはいいな,と思う.

カラスの世界でもいじめとかあるのかな.

カラスは私を見てどう思っているかな.

 


 

 

 

7月21日 悲喜こもごも

極端に悲しいことがあって落ち込んだり,もうこんなことは自分が惨めになるだけだからやめようとか,他の人と自分を比較して,なんで,自分だけこうなんだろうか?とか,落ち込むことってあるよね.(ない人もいるか.)

そういう出来事が偶然人がたくさんいるとことか,職場とかで起こってしまうと,恥ずかしいし,しめしもつかないから全然そんなそぶりを見せられないんだけど,実はずっと,そればっかり考えて,考えて,考えて,落ち込んで,落ち込んで,落ち込んで,涙が出そうになるのをひっこませて.

そういう事態を解決するのもめんどくさいし,ますます自分が惨めで落ち込むのもいやだし,なんか,遠ざけて見ないふりするか,もうやめちゃうかとか考えていても,たとえば,そういう気持ちを察してくれていて,やっぱり心配してくれていて,優しい言葉をかけられたり,自分のことを認めてくれるようなことを言ってくれたり,味方になってくれたりされると,とってもうれしいよね.

そういううれしさっていうのは,その前に悲しいことがないと味わえないから,結局,その悲しみを乗り越える経験を人生の一つとして持つためには,悲しいことも必要なんかな.

学生の時,かわいらしい娘ってのは,何もしなくても彼氏がなんでもやってくれて,すべてが思い通りに進んで,私なんかは何も思う通り行かず,いじわるされたり,いろんな事件起こったりして,かわいいかかわいくないかだけでこんなに人生違うのかと悲観したものだけど,悲しいことがない人というのは,人生の大切さや楽しさを,悲しい出来事を経験した人よりも味わえないんじゃないかな.

というのは負け犬の遠吠えか?


7月29日 なつやすみ

毎年,うちの職場はこの時期夏休みに入る.今年も夏休みに入った.でも,子供は7月末まで補習あるし,8月の始めには旅行にいっちゃうし,他の工場が夏休みじゃ無くて,8月始めに実験はいるし,宿題も出るしで,結局のんびりするわけにはいかないのだった.

まあ,今の年令でのんびりできるわけもないし,今のんびりしていたら,いつ働くのか?という気もするし.

結婚前の若い人たちは夏休みに旅行したりしているようだ.盆を避けているし,手ごろなんだろうなあ.「休みます」って大分前から宣言したりしている.

専業主婦の奥さん持っている御主人なんかも家族旅行したりしているようだ.

私は就職して早くに結婚してしまったから,あまり遊ぶ暇も無かったし,合コンなんかもやったことがない,世間の狭い人間だ.

就職してこっちに来てから,知り合いといえば会社の人と家族くらいかなあ.ともだち作る暇も無かったし.

というわけで,友だちも居ず,夏休みも仕事していたりするのだった.

数年位前から地元関西の人達とバンドできるようになって,盛り上がっている時はとっても楽しいんだけど,何かがきっかけでひいてしまうと,それっきりだったりして.

インターネット上の友だちも,パソコン上で盛り上がっている時はいいんだけど,結局,東京に居たり,名古屋に居たりで,お金もないし,なかなか会いにいけないし.

このまま突っ走って,この先どうなるんだろうなあ...借金まみれだし,老後はお金がないまま,体がどんどん悪くなって,良い治療も受けられず死んで行くのかな.それとも,一気に事故にあって,急に死ぬんだろうか?

そう思うと,体が動くうちに,今のうちにできることは何でもやっておかないといけないような.

そう思って,今焦って,なつやすみとか時間が少しでもできたら,仕事したり,なんかやったり.それで収入が増えるわけでもないから,アルバイトというわけでもなく.ただ,なんだか知らないけど焦っているというか,自分でまだ足りないまだ足りない,早くしないと人生終わる,みたいに思っているんだろうか?

そう思っても,結局後悔したくないから,がんばった方がいいか.

あのときああしとけば,ってのはやっぱりよくないよな.


 

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