2006年12月の日記

12月2日 バンドに戻るかも

毎年恒例の故郷のバンド新年会も先細りとなり,ブラナイのコピバンIn Diamondsもメンバーが株などで忙しくなり活動休止,クイームも解散,ということでしばらくバンド活動もごぶさたになっていた.

バンド活動がごぶさたになると,ひとりで一所懸命ギターを弾くか?というとそういうわけでもなく,また,10月の人事異動であまり意味のない仕事量がどっと増え,音楽からもだんだん遠ざかってしまうような気配があったが,できるだけiPodを活用してなんとか音楽から離れないようにし,Band-naviに登録したところ,なんとかバンド活動も少し復活してきた.

バンドをやっていない時の私というのは,どうも変な方向に歪むような気がする.

結婚してしばらくは,夫がロックを嫌いだったので,バンドができなかった.一度だけ会社の同期に誘われてバンドのバックコーラスをやったが,そのジャンルはポップスだった.

それから子供ができて,自分の命が危うくなるような状態になってしまった.当時は音楽を聴くとか思いもつかなかった.ただただ泣いていた.体重はどんどん減り,呼吸困難になって死にそうになった.身体的にも精神的にもぼろぼろになり,助けてもらえる人も居ず,ただ生きることをこなしていた.

そんなときに,キッスの再結成があって,一度はメイクもはずしたキッスがもう一度オリジナルのメンバーで再結成して,がんばっているのをライブで見て,自分もがんばる気になった.その時にキッスのコンサートに誘ってくれて,もう一度音楽に戻してくれたともだちは命の恩人かもしれない.

体も決してそんなに死にそうな状況でもなく,今までの努力が実り,いろいろな成果をだし,精神的にも充実していた最近だったが,今年の大殺界からバンドや音楽は確かに少し遠ざかっていた.

めっちゃ強いわけではないが,体はそんなに悪くはなかった.でも,私は精神的にちょっと偏っていたんじゃないかな.

なにか,とても偏ったものを信じ,偏った思想を持って,そんなことだから,ちょっとしたきっかけで変な方向に突っ走ってしまったり.宗教的に絶対的なものと信じ,これこそが私が生まれてずっとさがし求めてきたものに出会った,やっと私の努力が実った,私の本来持っているものは間違っていなかった,私の,私の,私の!

なんというか,極端なのだな.価値を唯一にしてしまいがちというか.なぜ,立ち止まって考えることができないのか.

そんな偏狭から逃れて,

バンドな生活に戻れるのかも.

戻れないのかも.

ある機関とかに所属していて,それに慣れてしまうと,それが当たり前と思って,それを信じきってしまっていて,何も他の価値を考えなくなってしまう.でも,ふと,昔の自分の知り合いとかに会って話をしていたら,自分の昔を思い出したりして,偏りを少しニュートラルに戻せたことがあった.

バンドに戻るっていうのは,その誰かに会うのと同じで,バンドやることで自分を思い出すってことなのかな.

In Diamondsの活動休止の理由のひとつに,メンバーの一人がバンドやるのを止めるみたいなことを言い出したことがあったんだけど,その彼が最近あるアルバムが物凄く良いとかで,すごい薦めてくれて,

あー,音楽やめたわけじゃーなかったんだなー

なんて少し安心した.まー,私が心配したり,安心したりしても仕方ないけどな...


11月でメールサービスを止めるといっていたsound.jpですが,11月に入ると思いっきりメールチェックが重たくなり,12月1日でぴったし,サービスがとまってしまいました.

というわけで,今後メールは「川」の方へお願いします.

 

 


 

12月10日 バンドナビで誘われて

バンドナビで誘われて,自分の超レパートリーの「タイムマシンにお願い」を久々にやってきました.他にはユーリアリーガットミー,スタンドバイミー,ホンキートンクウイメンと.

スタジオKEYでやるといわれて検索かけたらhttp://www.musicland.co.jp/studio/index.htmlがあたった.URLへ行ってもらえばわかるように「余裕の広さで快適練習!ゆったりスペースで心地よいサウンドを!」とかいてある.梅田にそんな広いスペースとれるスタジオがあったのか,とちょっと怪しい.多分KEY楽器の関係だろうなあ??と思って,誘ってくれた人にきいたら,今はもうKEY楽器ってのは無いらしい.KEY楽器がやっているんだったら設備はしっかりしているんだろうなあ?などと思っていた.URLのスタジオを見ても18帖とか15帖とかいてあるのでそこそこ広くて機材もしっかりしているのかな?

なんて思いながら,現地に到着した.

現地は地下だった.ん?なんか見覚えある扉??

あれ??ここってスタジオサザンじゃないの?

しっかりスタジオサザンだった.中は相変わらずぼろぼろだった.JCM2000が入っていたので,多分KEY楽器が入れてくれたんだろうが,すでにぼろぼろにされていた.受け付けに人はいなかった.入り放題だった.卓は素人が持ってそうなちゃちな卓だった.マイクは管理されておらずへこんでいた.しかも臭かった.多分消毒とかして無いと思う.

音も相変わらず悪かった.梅田といえどもこんなへんぴなとこで,こんな機材,こんな管理でよくやっていけるな,このスタジオ.

4時間予約しているらしかったが,私は家の用事があったので1時間半だけおじゃました.で,先に帰るからお金払おうとしたらひとり2000円といわれた.一瞬耳を疑った.高!ふつうのちゃんとしたスタジオなみの4時間料金である.こんな音響悪くて,こんな狭くて,こんな機材悪くて2000円か!

「余裕の広さで快適練習!ゆったりスペースで心地よいサウンドを!」って,あれを「狭い」といわず,いったいどこが狭いのか?梅田の7th noteやベースオントップはいったいどうなんだ?さらに,梅田から10分で弁天町まで行けば,あの3〜4倍くらいあるスタジオでもっと安くできるのに.

とまあ,スタジオには呆れて帰ってきました.

バンドの人たちは音楽関係のお仕事の方とかいて,みんなが聴きやすいような曲をやっていて,なかなか良かったとおもいます.私も久々なナンバーを歌って面白かった.


 

12月16日 伝言ゲーム

なんか職場で伝言ゲームが流行っているようだ.

ま,そんな一方で,ホームページの隠れメインのページ「こんなことってない?」のページが久々に更新されたのだった.意外に元気だ.から元気から本当の元気がやってくるのだ.がんばれ,わたし.

 


12月23日 バンドナビ

最近の日記のバンド活動は全て,インターネットのソーシャルサイト「バンドナビ」の繋がりである.手軽に自分の住んでいる地域のミュージシャンを検索できるので,とても便利で良いサイトなのだが,バンド人口自体が少ないのと,そのバンドやっている人のなかでインターネットに繋がって人口がまだまだ少ないのとで,なかなか盛り上がらない.バンドナビも盛り上がらせるためにいろいろ工夫してくれたりしている.

そんな中で,プレゼントというのがあったのだが,それに応募したら,なんと当たってしまった!当選発表の中に確かに私のハンドルネームがはいっている.同じ名前の人がいるかもと思い,登録番号も調べたけど,まちがいない!今年最後の私へのプレゼントだ.うれしー.最近クリスマスプレゼントだとか,お誕生日プレゼントだとかに疎遠になっているだけに,うれしいな.

そういや,数年前にゴダンのギターもあたったっけ.

なにか辛い時にはちゃんと神様が見ていてくれて,「元気だせよー!」って言ってくれているのかも.

元気ださなくっちゃ.


 

12月31日 今年も

色々ありましたが,最終的に良い形で,静かに2006年が終わり,大変感謝しております.私もまだまだですね.いろんな意味で.

今年もこの文句日記で不満と弱音を吐き続け,現実世界では大殺界であることもあり,なんとか静かにやり過ごしたつもり.静かにやり過ごすにしても,今後のこともよく考えないといけないので,周りと自分をよーく見回したところ,やはり,

貯金は大事

という結論に至った.

「自分の限界をよく見据えて,最初に判断してその範囲で動けば何ごとも問題なく美しく終了できる」と言う人もいる.確かにその通りで,そうすれば,問題なく美しい終了を積み上げた貯金が手許に残るだろう.安全であり,かつ,自分は傷付かない.

しかし,私はこれを選択しないことにした.今まで通り,傷付きながらも,これからもベストを尽くすことにした.できる限り誠意を尽くすことにした.これは自分には無理だろうなとか,最初から計算したりしないことにした.

こんなやり方,失敗多いし,何の利益も残らないかもしれないけど.

でも,そのベストを尽くしたという自分への納得がやはり大事だと.

それが私の貯金なんだと.

それで成功せず,信頼を失ったこともあるけど,見てくれている人は見てくれている.その方が大事.その人が大事.その人のためにベストを尽くす.誰にでも好かれるように美しく生きるなんてできない.大体,私はもともと美しくなんかないのだ.

美しくうまく渡り歩いて苦労最小限で効率的な人生歩む人は幸せでしょう.周りがお膳立てしてくれて言われるがままにすれば一人でにうまく歩いていける人は幸せでしょう.私はそういう意味ではちっとも幸せじゃないし,損ばっかしている大バカだ.

今年,学生説明会で喋る機会があって,

「この分野でやっていくのに,最も効率的な勉強としては何を勉強しておけばよいですか?」

という質問してきた学生に,自分は学生時代バンドばっかやったり,あほな恋愛にうつつをぬかしていて,授業さぼりまくっていたくせに,

「学校で教えていることについては全て大事なことだし,押さえる肝を的確にやっとけば効率的に最小努力で最大利益ってことは絶対にありません.あなたが勉強した全てが必ず後になってあなたを助けます.無駄な勉強,無駄な経験などあり得ない」

と断言してしまった.バカなやつと思われたかもしれない.すいすいと渡って行くためのマニュアルがあちらこちらにある時代,わざわざ回り道するなんて大バカだ.

ただ,その場にいた先生には

「大変感銘しました」

と言ってもらえた.そういう少数派であったとしても,私はとりあえず精一杯努力する.無駄な努力を.

来年も大バカでいきます.


 

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