2005年2月の日記

2月11日 風邪ひきまちた

ここ1週間,ずっと喉がひりひりしていたので用心はしていたのだが,ついに思いっきりばい菌風邪をひいてしまった.ウイルス風邪とばい菌風邪の違いは症状がきちゃないかどうかではないだろうか.ばい菌風邪の場合は抗生物質が効くのでとりあえず飲んでいる.しかし,こんなに頻繁に抗生物質を飲んでも大丈夫なのだろうか?

風邪をひいての3連休で,息子は友だち二人を呼んでスマブラ(一体どんなものか良く知らないが任天堂のソフトの一種らしい)で大盛り上がり大会なので,ゆっくり自宅ですごそうと決めた.「ゆっくり」とは,買い物とかに出かけたり,仕事の報告書書いたりしないということだ.「自宅で」というのは,引きこもりするということだ.まあ,でも掃除炊事洗濯はしゃーないか.

まず連休第一日目の本日はためていたDVDを見ることにした.まずは,クイーンのアールズコート1977だ.といいつつ,やっぱり全部はみれないな.DVDって長いな.これってテレビ番組かなんかのダビングなのか,妙にフレディが歌が上手.曲の変わり目に不自然に画像が入るので,こりゃ,絶対テレビのダビングだな.ロジャーはやっぱりリズムが1/8くらい遅れている.あれでみんなあわせられるのはものすごく不思議.

リビングの大きなテレビ(といっても25インチくらいだけど)で見ると顰蹙を買うので,自分の部屋でマックをテレビにつなげて見ていたら,なんとなくギターが弾きたくなって,DVD見ながらギターを弾いた.久々に弾くなあ.全然ついていかれへん.大体音はわかってんのにな.

クイーンの演奏は非常にすばらしかったが,ブライトンロックで飽きてしまって(高校生のときはブートのブライトンロックのギターソロばっかきいていたのにな.)これまたためていたCDを聴くことにした.へびちゃんが送ってくれたお宝CDだ.あー,やっぱギターの前に出る度が全然違うなあ.などとおもいつつ聴いてます.


鉄ちゃんについて.

私は高知の出身で,高校までずっと高知に居た.高知というところは四国四県の中でも四国山地のせいで他の三県と隔てられている.他の三県は割と瀬戸内や近畿地方の文化に近いが,高知は高知独特の文化が根付いている.日本で最もわかりにくい方言ベスト3(1位は沖縄2位は青森)という点からも,外界からかなり閉ざされた地方であることは間違いない.

その一因に国鉄土讃線がディーゼルで山越えというのもあるんじゃないかな?渓谷がキビシイので単線で電化ができない.うんせうんせと山を登ってやってくる.高知に最も近い都会は大阪だと思うが,土讃線を使うと異常に時間がかかる.新幹線で岡山まできて,土讃線の特急に乗り換えると「いつ加速するのかな?」と勘違いする方々が多いと思う.もしかして,阪急電車より遅いんじゃないか?

そんな国鉄なので国鉄の高知駅は高知市繁華街から離れたところにあり,繁華街(はりまや橋など)へ行くには高知駅から土電(とでん;土佐電鉄)を使って移動する.いわゆるちんちん電車と呼ばれる路面電車だ.ほんまにちんちんいうのかというと,「ちん」しかいわない.「ちん」はバスのように「次降ります」というときに客が押すボタンだ.昔は警笛がちんちん言っていたのかもしれないが,私が小さいころからちんちんと警笛がなったことはなく,ぶおーっという警笛が鳴っている.じゃあ,ぶぉーっ電車かというとそうでもなくて,やっぱりちんちん電車なのである.

前置きが長くなったが,高知市民にとって電車とはとでん.国鉄のディーゼルカーみたいに箱がいくつもついたやつ(1個のこともあるが)は汽車とよんでいる.(だから,私が大学で京都に来て阪急電車を指さして「汽車」といって関西人に笑われたのも致し方がないことなのだ.)私の高校は受験校だったので県下あらゆるところから学生がきており国鉄を利用していた人もいたが,こういう人を「汽車通」(きしゃつう)と呼ぶのが公称であった.汽車は1時間に1本程度しかなく,窓を開けるとディーゼルの噴煙でえらい目に遭う(事実ふーちゃんは学生のころ,コンタクトレンズに汽車の粉塵がささってエライ目にあったそうである)ので,あまり良いイメージが無かった.

高知市民は市内のどこかにでかけるときは「市民の足」とでんを使うが,とでんは自動車に比べてもかなり遅いので,結局市民,特に学生は自転車でうろうろする程度となり,あまり遠くまで足を運ばない.従って,高知市内の繁華街はある中心地区に集中する.さらに,皆遠くまで足を運ばない,が繰り返されている.

そんなわけで,テレビなどで「SLを珍しがって写真をとる人たち」が存在することは知っていたが,それ以上のことはよくわからなかった.

長い背景の説明になったが,私はこの世に鉄道が好きという方々がこんなに沢山居るとは夢にも思っていなかった.鉄道が好きというのは,なんというか,私にとって,たとえば「冷蔵庫が好き」とか,「石垣が好き」とか,なぜそれに凝ってしまうのか理解しがたいというか,まあ,広い世の中そういう人もいるだろうなという程度だった.SLはなんとなく形が綺麗だし,珍しいのでそういう価値はあるのかなと思っていた.私だって小さいころ,高知に「ポンパ君」という日立かなにかのキャラクターの汽車が来た時,すごく喜んで見に行ったので,そういうめずらしもの好き的にSL写真愛好家みたいなのはあるかなと思っていた.

しかし,都会はどうだ?こんなに私鉄があふれていて,JRだって私鉄に全然負けていない.環状線なんて数分間隔でくるし,これだけ目に入れば電車好きという人がいても仕方がないと思う.

でもやっぱり最初は抵抗ありました.電車が好きなんて〜〜〜.動くものが好きだったら,自分が運転できる自動車に走るとか,航空機とか色々あるやんか.なぜ電車??しかし,そこは「男のロマン」らしい.女のあかちゃんはありえないが,男のあかちゃんは親が教えるでもないのに,電車が来ると目が釘付けになるのだ.町にあふれる鉄道関係雑誌の種類はもしかしたら,ロック関係の雑誌より種類が多いかもしれない.つまり,私が「信じられない感覚」なのと同じく,ロック好きな,しかもバンドまでやっているヤツというのは世間のかなり広い範囲の方々から同様な「信じられない感覚」なのかもしれない.

私は会社ではあまりバンドの話はしない(というか知らない人には絶対しない)し,どっちかというとカミングアウトできないが,鉄ちゃん達も同じような感覚があって,隠れているらしい.だから,何かのはずみに鉄ちゃん同士ということがわかると,ものすごくうれしいらしい.このあたりの感覚はうちらと同じやな.

それを踏まえても.

私の周りにこんなに鉄ちゃんが多いのはなぜ?

しかも行く先々で.しかもその中で最もつきあいの濃い人ばっか鉄ちゃん.関西特有かと思いきや,得意先の鎌倉までそうだし.現状で仕事関係でつきあっている人の3〜4割は鉄ちゃん.ロックバンドにはおらんやろうと思っていたら,「電車が好きで国鉄に入社した」ゆうし.

鉄ちゃんでカミングアウト出来ない人,私と仲良くしたらその友だちを大勢紹介できます.

 


2月19日 ファミレス

息子がファミレスで夕ご飯を食べたいというので,ファミレスでご飯食べていたら,最後の方,麻酔の注射したみたいに,舌がしびれてきた.さらに,その後,えらいおなか壊してしまった.ふぐ毒か?(^^;

前回の日記通り,私は高知の狭い範囲で育ったので,大学に来るまでファミレスというものを知らなかった.大学に入っても,しばらく知らなかった.ご飯は自炊か学食だったから.4回生になったとき,車を持っているゼミの人と奈良へ遊びに行ったとき,初めてファミレスに行った.すごく価格が高いと思った.車を買うだけでも,そして,車を維持するだけでもお金がかかるというのに,こんな高いところでご飯食べるなんて,自宅生は下宿代を全てこういうところにつぎ込むのかなと思ったものだった.

そんな私も今や気軽にファミレスに入れるようになった.裕福になったものだ.でも,毒で死にたくないな.(-_-;


2月26日 幸せもの

2月は逃げるというが,28日の翌日が3月というのは結構焦る.3日は,つくばで報告会なのだが,その成果報告書というのが28日締め切りで,しかも客先からの成果報告書の一部内容がこの土日に届きそうで,全然提出できない.今,お客さんはこれからの人生を変えるかもしれない一大イベントの真っ最中なので仕方ないか.今生中継みていても,こっちまでドキドキするぞ!明日会社からコンタクトとって様子みるか.

うちのたかちんの友だちが福耳だという話をご飯のときにするので,「たかちんも耳たぶが大きくて,福耳やん.すごい幸せになれるよ.お母さんの耳見てみ.めちゃ小さくて,耳たぶないやろ?おかあさん,貧乏耳ゆうて,不幸の耳やねん.」といったら,たかちんに「おかあさん,しあわせやん」と言い換えされてしまった.確かに.おかあさんは幸せ者です.子供に「おかあさん,しあわせやん」って言われる位幸せなことはないと思います.たかちん,ありがとう.

さて,久々に一押しのページ「こんなことってない」を更新しました.このページは短い文章で要点をつくことが多いのですが,今回は最初に言い訳していたりします.


 

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