2003年12月の日記

 

12月6日 日記に書くことが多すぎて

11月の終わりに守口でコンサートやったもので,なんだかばたばたと通り過ぎてしまった.先週まで忙しくてくるくる回っていたのだけど,今日久々に休憩できて,朝,いつまでも布団のなかでうだうだしていたら,なんだか風邪ひいてしまった.ノドがいたいよお.

29日に東京から大塚さんが来てくれて,みんなで夜は大塚さんと過ごしたのだが,その中で「keikoさんの初期の日記は悲惨だ」という話になった.そんなに悲惨か?と思い,自分で過去の日記を見直してみたが,全然悲惨じゃなかった.確かに病気がちで,そういう意味ではよわよわでかわいそうだが,当時の精神的な疲労や,悩みや哀しみはほとんど書かれていない.これで悲惨というのなら,私の本当の人生は悲惨どころか,人間以下ということだろうか?でも,人間,悲惨な時期があったとしても,それを通り越して今が幸せならいいじゃないか.私は確かに数年前まで悲惨な時期があったけれど,今はこうして幸せ.喘息という死の恐怖と隣り合わせであるとしても,周りに暖かい友達がいて,やさしい息子がいて,少しだけ音楽があって,なんてすばらしい人生でしょう.この年になって,こんなに友達(息子も含めて)ができるとは思わなかった.この年になって,幸せすぎて,うれしすぎて,倒れそうになるとは思わなかった.そして,東京から大塚さんがやってきて,演奏して,バンドのみんなで食事ができるなんて,数年前の私には想像もつかなかった.こんな幸せをありがとう.当然そういう友達がいてくれることに感謝しているが,そもそも,私自身が彼らを愛していなくては全くそれは幸せではない.愛している自分自身,えらい!いいこいいこ.

さて,この公開日記も含めて,今日,結構暇だったので,買い物行ったり,夕飯作ったり,風呂洗ったりした後,掲示板や日記の11月分をまとめたり,守口のコンサート日記やら,前日リハの模様をかいたりしていた.

矯正の掲示板のレスつけようとおもってネットスケープからつなごうとしたら,そのままネスケがハングしてしまった.あれ?

ネスケを強制終了して,マックをたちあげようとしたら,なんだかちゃんと立ち上がらない.げげげ,パソコン壊れたか?立ち上がってからメール確認しようとしたら,サーバーに繋がらない.ネスケも繋がらない.がーん,パソコンほんとにこわれたか?いやいや,まずはケーブルテレビにサポート電話しよう.

というわけで電話し,あれこれ調べてもらったが原因がわからず,家に調査にくることになった.が,その後,すぐ電話がかかってきて,この地域全体が繋がらなくなったらしい.まさか,私のパソコンが悪さして,この地域全体繋がらなくなったわけじゃないよなあ・・・.

というわけで今孤島状態なのよね.この日記,いつになったらアップロードできるかな?

インターネットが繋がらない間に,たかちんのページ(驚異的な現在の道徳教育について)とパソコンのページ(アド美関係)を作っておきます.

風邪も早く治りますように.

 


12月13日 体質

会社でコーヒー入れていたら,同じ職場で同じようにおかあさんの同僚もコーヒーを入れに来た.体の強い彼女だがその日はおなかが痛いという.なぜかというと生理痛らしい.そうそう.「子どもを産んだら生理痛が軽くなるって嘘だよねえ」という話をしていた.

私は小さいころから天ぱーだ.天ぱーとは,天然パーマの略で,髪の毛が生まれつき縮れている人の蔑称である.天ぱー天ぱーと小さいころからばかにされてきた.なぜばかにされるかというと,同じ天ぱーでもきれいにカールしていたり,顔に似合っている場合はばかにする要素もないが,(たとえば,外人の場合,同じ髪質でも「巻き毛」と呼ばれたりする.)私のように純和風の顔で,彫りが浅くてのっぺりしており,額が小さくて,特に前髪が陰毛状の場合,どこからどうみてもかっこわるいので,そのかっこわるい中の特徴的な部分「髪の毛」がターゲットとなり,蔑称として天ぱーと呼ばれる.

小学校のころ,母に「このうわーんとした汚い髪の毛はどうにかならんかね」とよくいわれた.一方で「娘さんになったら体質も変わって髪の毛もまっすぐになる人が多い」といわれた.「娘さんになる」とはたぶん,初潮を迎えるということだとおもった.

初潮がきたが,天ぱーは治らなかった.

次に,「結婚したら髪の毛がきれいになる」といわれた.恋愛ホルモンで美しくなるとよく言われているので,まあそういうことなのだろう.

結婚したが,天ぱーは治らなかった.

次に「子ども産んだら髪の毛がきれいになる」といわれた.

子どもを産んだが,天ぱーは治らなかった.

このように,体質が何かのきっかけでごろっと変わることを期待するのは虚しい.しかし,私は確かに子どもを産んでから喘息になったし,その後超下痢体質だったのがましになったり,やたら冷える体質だったのが,熱をもった喘息になったりした.

これは体質が出産によって変わったのではなく,子育ての経過中にいろいろな出来事があって,それに対応して変わったのだとおもう.最初の喘息は,母乳のやりすぎ(元々私は母乳が出なかったのだが,家族に「母乳でそだてなきゃだめだ!」と怒られ,ノイローゼ気味になって母乳マッサージに通い,逆に母乳が出過ぎる体質になって,保健婦さんにも「このままでは母親の体が悪くなる」といわれた.)と家庭や職場をはじめとする周りからのストレスとで体重が10キロ減って体力をすっかり使い果たしたことが原因だったと思う.下痢体質がましになったのは,子どもがいるので,自分がトイレに行きたくても我慢しなくてはならない場面が増えて,それに対応するべく体質が変わったと思う.やたら冷える体質がましになったのは,(これはましになったといってもほんの少しだし,やはりよく冷えるが)長年の運動不足が祟って腰痛になったので少しは歩くようになったからだと思う.

結局何かをきっかけに体質が変わるというのは,何か事件がおきたからといって突然変わるのではなくて,それに不随して環境が変わったりするせいという人も多いのではないだろうか?


あしたから関東だ.がんばろ.22日までは元気でいられますように.

12月21日 寒い出張

15日朝から国分寺で実験するため,14日夜に関東に入り,ついでに高校時代のともだちのふーちゃん含む3人と夕食を食べた.同級生なのに,30歳代が二人もいるというのはいったいどうしたことか?「健康」などの話に花を咲かせつつ,楽しくごはんをたべた.さすがに高校時代のように担任の先生にイタデンをかけては騒ぐということはしなかったものの,ふーちゃんの携帯が57回生のMLにつながっているからといって「○○を呼び出せ」とか呼んでもいないくせに「○○おそいなあ,けしからん」「○○のおごりや」などと暴言をはきつつ楽しい時間を過ごした.

その日のホテルは異常に暑く,また乾燥しまくっていたため,ほとんど眠れず,体力のないまま実験へ入った.

次の日の実験室は異常に寒く,気温は8度だった.あまりに寒いので手がすいたら戸外に出て暖をとっていた.この時期に戸外が暖かいと感じられるとは.ちなみに,この日は寒気団が関東にきていて初雪か?といわれていた.それでも昼間は10度くらいあったんだろうな.

で,その日,しっかり風邪をひいたまま,つくばに入った.つくばの実験室はクリーンルームなので暖かい.が,実験は非常に厳しく,例によって持っていった計測器は壊れ,私は朝の9時から夜の9時まで休憩なしの過酷な作業となってしまった.水を飲まないので,トイレもなしだ.

熱でふらふらになりつつ,みんなと中華の夕食をとっていたら喘息っぽくなってしまった.

しかし,工場側の人間に迷惑かけられないので,とにかくその次の日もうんとがんばった.

というわけで,いまだに風邪ひきさんなのでした.正月までに治りますように.

あー,でも,子供に宿題させねば.買い物行かねば.年賀状書かねば.掃除洗濯せねば.正月歌コピーせねば.

などとうろうろしているとちっともよくならないのであった.

はっくしょん.

あー,歯も痛い.


12月29日 年末といえば病気

そういえば,年末年始といえば,数年前まで病気で過ごすことが多かった.今年のはじめは体調悪いまま恒例のライブパーティでて咳喘息になって,松本医院でしっかり喘息を定着させれれて,今年はとんでもない年になった.そのかわり腰痛はちょっとましだったんだけど.

でも,昨日からまた腰痛になっちゃった.とはいってもぎっくり腰じゃないのでうろうろはできるのよね.歩き方はものすごく変だけど.

いつもの鍼の先生が開院したので,そこへ行った.でも,あまりよくならず,きのうは横になったり,「いてて」と起きあがったり.夕方もう一度その鍼灸院へ電話したけど,もう時間が終わっていた.

なもんで,昨日は「いたた」と思いながら「でも寝てたら体力で治るかも」と期待しつつ寝た.寝る前にレインソングをかけて覚えようとした.でも,レインソングって,最初の1フレーズ終わった後のキーボードソロが長すぎて,その後の2,3,4フレーズになかなか到達できず,その前に必ず寝ちゃうのよね.で,結局レインソング全然覚えてない.

寝返りうつといたいぞ.でも,痛いときって体力使うからすぐにぐっすり寝ちゃった.

3時頃鼻炎で目が覚めた.鼻が痛くてたまらない.ジルテック飲んで数時間ふとんで悶々とする.「喘息がでませんように」と祈りつつ.

朝は頭が痛くてなかなか起きられなかった.鼻血まで出てくるし.

午後になってまたその鍼灸院へでかけたら,申し訳ないのでタダでやってくれるという.うーん,開業して間もなくて金銭的にも大変だろうに.

でも1回目のFTは失敗したみたい.すぐにつなぎかえて鍼もうちなおした.でも,それでもとりきれないので,もう一回.きくところによると,私がすっごく調子悪いときというのは,診断のときにむちゃくちゃいっぱい症がでていてなにをどうしていいのかよくわからないような苦手なタイプなんだという.ひとつだけずばっと出ていれば簡単なのだが.

で,結局3回やり直した.ちょっとましになったかなあ.でもやっぱり痛いぞ.でも,贅沢いえないか.

「明日も痛かったら来てください」っていわれたけど,うーん,悪いなあ.

今日は加賀さんちにお呼ばれしていたのだけど,そんなこんなで行けなかった.

加賀さんちでは健康そうな若者たちが楽しく忘年会したらしい.

うらやましいなあ,健康そうな若者たち.

これから年をとっていくだけだもんなあ.来年は歯も抜くし.

でも,私のことを気遣ってくれる人もいるんだし.幸せなことよ.

この年になって人の温かみを味わうなんて.この温かみを感じるために40年生きてきたのかも.

結婚式みたいな一生に一度自分が世界の中心みたいなのもなかったし.自分の意見が通ることもなく,尊敬されることもなく.会社でも雑魚みたいな部類で.歌はうまくならないし.ギターもね.遺伝的な容貌にも才能にも恵まれなかったし.私はずーーーっと日陰ものだった.というか,これからもね.

でも,人の愛情とか温もりとか,日陰ものでも,もらえることがあるのよね.

天ぱーで,骨相学的にぶさいくで,頭も悪くて,貧相で,スタイルも悪くて,おまけにこんなに愚痴っぽいヤな性格で,さらに,体も弱くて.

それでも愛してくれる人がいる.

それだけを頼りに.

ま,とにかく,来年は歯を抜こう.というわけだ.こわいけど.


フラクトグラフィ

うちの職場にイタコみたいな人たちがいるらしい.

噂には聞いたことがあったのだが,本人たちから話をきいてびっくりした.占いのような行為が科学や工学の最前線で実施されているのだ.

占いだからよくあたる占い師にあたればよくあたるし,今後の方針にも役立つだろうが,だめな占い師にあたると身を滅ぼすかもしれない.

中国では風水が重んじられていて,風水の占いに従ってビルの真ん中に大きな風穴をあけてしまったひとまでいるらしい.

うちの職場のイタコにも「これはこの真ん中に風穴をあけたほうがいいです」といわれたらそうせざるを得ない状況になることもあるらしい.

おそろしや,イタコ.

どういうことをしているかというと,

疲れ切って破断してしまったものや,腐ってしまってぽっきりなってしまったもの,何かの重圧に負けたものなどなど,人生のあらゆる苦労を強いられたものの死体というか,その形相をみて,

「この人は生前こんなことがあった.」

という風に前世をあてるのだ.

人の顔というのは年を重ねるにつれて,その人の出会った人,起こった出来事,周りの環境などによって変わってくる.もちろんもって生まれたものがもっとも大きいが,そのまま無垢に生きて終わる人は少なく,なんらかの生き様が顔に表れる.

もって生まれたものを変えることはできない.それはその人の親やそのまた親などの遺伝情報だからだ.

ただし,環境などその人の人生において,その人が耐えられるだけの出来事なのか,耐えられないほどつらい出来事なのかは判断できるし,未然に防ぐこともできる.

フラクトグラフィってそんなものらしい.

もちろん,それが鉄だったのかプラスチックだったのかという,もって生まれたものというものがもっとも大きいだろうが,その人がどんな人生を生きてどんな風に死んでいったのか,それを人相(相)をみて占う.

占い師はそこここにはびこっているらしいのだが,いっこうに世の中の破壊事故が減らないのはなぜだろうか?エセ占い師が多いのだろうか?占い師を起用しないところで事故が起こるのだろうか?

占い師って結構大変な職業かも.だってあたらなかったらそういう評判立っちゃうし.常にあたるように修行を重ねなくてはならないし.


おととい,うちの実験室に例のごとくとなりの実験室の人が遊びに来ていて,いや,打ち合わせに来ていて,となりのグループのホームページに秘蔵映像があるので見ようといわれた.そのホームページをみてみたら

50トン疲労試験機

というのがあった.

「そら50トンで疲労させられたらたまらんで!」

と打ち合わせに来ていた人が言った.確かにその通りだ.

50トンの重圧で何度もストレスかけられても耐えられるような,そんな強い人に私はなりたい.


携帯電話の待ち受け画面

D505の場合は,gif かjpegで20kb以下,大きさは240x320らしい.20kbを越えると転送途中でうち切られた.


ルミナリエ

神戸震災復興の願いを込めて元町近辺にルミナリエという電飾が期間限定で公開されている.震災の後からだから約10年くらいやっているらしいが,一度も行ったことがなかった.人混みが怖いからだ.

去年12月にリューレントしにB2Cへ行ったとき,ルミナリエが近くで開催されていたのだが,とてつもない混雑で「ルミナリエまで2時間待ち」と警官が行っていた.ルミナリエに到達するまでに2時間待たなくてはならないというわけだ.2時間も寒い中待っていられなかったので,その大混雑を迷惑そうにしながら大丸へいって夕食のおかずを買って帰宅した.

今年,ブラックモアズナイトの友達がせっかく神戸まで来ていたのにルミナリエをみ損ねたという話をきいて,「ああ,そういえばルミナリエなんて全然みたことないなあ」なんてぼーっと考えていた.

で,今年はみてきた.毎年電飾の形が違うらしく,今年のは,しっかりした門型でした.ルネッサンス調のデザインで当時っぽい音楽が流されていた.

ちょっと感動した.

この人混みだと,さぞや神戸の経済もルミナリエのおかげで潤ったことだろう.タダでは起きあがらない神戸.

こないだ東京行った時,電車に「ミレナリオ」というルミナリエのばったもんみたいな広告があった.神戸のおいしい状況を見て東京もまねしたのか?

下は携帯電話のカメラ(夜景モード)で撮った写真.

くねくねと行列を並んでやっと入り口.

おおーっ,きれいー!

これは抜けたところにある広場.電飾の輪の中にはいって360度周りを眺めることができる.

私は夜の神戸にあまり行ったことがなかったのだけど,ルミナリエをみるのに東から来て大丸のところで折り返すようになっていて,その大丸のライトアップがすごくきれいだった.大丸って角地にあって,その角を丸くしてあって,一つ一つの窓に白熱灯が点っている.で,ルミナリエを抜けたらそごうとか朝日新聞とかいろいろなビルがあって全部きれいにライトアップされていた.角にあるビルはほとんどが角側を丸くしていた.大丸の影響か?

梅田だと四角いビルがじゃんじゃんたってたりするだけかな?ヨドバシカメラは丸いか.なんかちょっと違うんだな.

この後,北野の方へあがっていってうろちょろして帰った.

ルミナリエの行列だけでも結構歩いたし,合計10キロ位歩いたのだろうか?

その日は何ともなかったが,次の日はしっかり足に筋肉痛が来た.でも,こういう気持ちいい筋肉痛って久しぶりだなあ.

また,来年もいけるかなあ...


12月大晦日 今年最後の日記

やり残したこと

  • 2004正月ライブの練習(ううっ,TOSA57バンドのみなさん,まことに申し訳ない.)
  • 論文(○圧○やら,○○向けやら,いっぱい.自分の中でプライオリティが低いというか)
  • 温泉(なんか正月に誓いをたてていたようなたてていなかったような)
  • ボーカル(相変わらずへただった.もうこのままか)
  • 抜歯(来年の課題だ・・・)
  • 喘息完治(死ぬまで無理か?)

やりとげたこと

  • 2003正月ライブ(体調不良でだめかと思ったが,なんとかやりとげた.広○君にもあえたし)
  • おきゃくさんちでの実験(これも喘息で行けないかと思ったが無事完了)
  • 大人のコンサート(3曲の快挙.大塚さんも来てくれたし)
  • ギター(とりあえず3曲コピー.パーティで黒A6もあたったことだし)
  • 薬の副作用(音が低く聞こえる)の完治とたかちんのけがの完治
  • 母のインターネット開通
  • ひきこもりの脱出

よかったこと

  • 友情や親子の情も含めた愛情に恵まれた.
  • ギターがあたった.
  • 仕事が少なくなって濃くなった.
  • 40歳まで生きられたことに感謝.

というわけで,来年もよい年になるように努力しよう.

これを見てくれているあなたにも素敵な年が来ますように.

 

 

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