レッドツェッペリンのニューアルバムとDVD発売にあわせてジミーペイジが来日した.プロモーション来日ということになっているが,到着早々西新宿へ行ったらしい.しかも,写真みたら,ジェフベック買ってるやんけー!
上記は,ちゃんとプロモーションの仕事もしていたという証拠ですね.
6月11日にトークイベントがあり,山野でCDかDVDを買った人に抽選券がもらえるという.ラッキーなことに私は11日は関東で仕事なので,ふーちゃんに連絡をとり,二人で一緒に行こうと誘った.が,彼女は知り合いから買うことになっていて山野では買えないという.
ふーちゃんは25年も前からじみーちゃんが大好きで,スキャッターブレインにレッドツェッペリンの特集まで組んだ人だ.もちろん,ネブワースのときは,全く関係ないひとにまで「ネブワースだ」と叫んでいた.
で,ふーちゃんは私の分ということでDVDを山野で購入.で,周りが何枚も購入してはずれているのを後目に当選.
電話で私にあたったから参加券を渡したいといってきた.
ふーちゃん,それでいいのか?
というか,私,ふーちゃんをさしおいて私が行ったことがばれたら,周りに殺されるよ.
しかも,私はたまたま仕事が長引き,咳もひどかったし.
というわけで,ふーちゃんがやっと生じみーちゃんに会うことができました.
そのレポートです.
今日は会えなくて残念でしたが、昨日の様子のレポートを送ります。これは友人に送ったものを少し修正したものです。 ところどころ記憶があいまいなので、記憶違いがあるかもしれないことをお断りしておきます。 始まる前、司会の人から、「撮影も握手も禁止、守られない場合にはアーティスト側の意向により中止する」との厳しいお達しが。前日、山野の店員が他の客に説明していた内容からすると、本人側から相当厳しい条件が出されていたようです。 そして場内が暗くなると、まずは今回のDVDの中から「Whole Lotta Love」の映像が。やはり大音響で聞くと迫力です。 まる一曲流れたのちに、ようやく、ドラえもん、否、ジミー・ペイジさんが登場。相変わらずふくよかなお顔でしたが、一時期よりはやせたかな。頭頂部がかなりさびしい感じだったけど、全体的にはなかなかいいおやじになってました。 最初はかなり神経質な表情だったので、やはり、うわさどおり、細かいことを気にする神経質なおやじなのかな、と思ったけど、トークが進むにつれ、表情もほぐれてきました。最初は緊張していたのかも。 あ、しかし、すでに記憶があいまいに(-_-;確か最初に本人の話があったと思うんだけど、今回のCD/DVD発売は、DVDの技術の進化もあって、2003年に出すのはまさにぴったりのタイミングなんだということを強調してました。 あと、やはり、編集作業が非常に大変だったらしい。作業中は1日に5スタジオを行ったり来たりしていたそうです。 そして、報道陣とのインタビューに。 レコードコレクターズの記者からは、「今回の映像を良く見ると、リズムセクションとの間でタイミングがずれる箇所があったりしたのだけれども」という質問が出て、それに対しては、「Zepはライブで即興演奏をたくさんやっていたので、そういうふうにタイミングがずれることも多かったけど、そういうリズムのずれが繰り返されると(?ちと記憶に自信ないです)、一種の催眠的効果が生まれるんだ。観客もきっとそれを楽しんでいたと思う」というようなお答えをしたように思うのですが、ちょっと自信ないです。 特に、リズムのずれという事に関してはDVDを見て確認したほうがいいですね。私が今の時点で思うのは、Zepの曲には同じリフの繰り返しが多いので、繰り返しによる一種呪術的な効果のことを言ってるのかなと。バリ島のケチャとか、ずーと同じリズムの繰り返しでトランス状態に入るけど、それに近い効果のことなのかな。 あと、同じ記者からの「映像を見てると、演奏中、メンバー同士でお互いに合図を出したりすることがほとんどないんだけど、どうやってコミュニケーションを図っていたのか」という質問には、「長いこと一緒にやってると、目と目を合わせたりするなど、ごく控えめな合図だけで、コミュニケーションを取れるようになるものなんだ。ただ、今回のDVDの最初のロイヤルアルバートホールは、 初期の頃なので、けっこう目立つ合図を出しているんだよ」ということでした。 次に、オーディオ専門誌の記者から、DVDの5.1chサラウンドについての質問が出ました。本人も自宅に5.1chサラウンドを持っているそうで、「さらにアップデートを考えている」とのこと。うーん、大邸宅だからできることだよなあ。 あと、映画「狂熱のライブ」の時点ですでに、ドルビーサラウンドシステムで5つのスピーカーを使ったことが、その当時としてはかなり先鋭的だったと言ってましたね。 今回特に思ったんだけど、ペイジ先生は、昔から映像と音楽の融合ということに興味があったのかも。 あと、トークのどの部分かは忘れたけど、今回のCD「How The West Was Won」がDVDオーディオ化される予定だと言ってました。ちなみに、後で知ったのですが、DVDとDVDオーディオって別物らしいですね。調べていないので分からんけど、もしかしてDVDオーディオって、ビジュアルがなくて音だけのDVDのことなのかな。 その後、ファンからの質問コーナーに。「今回、昔の音源を総ざらえして検証したんだから、もういっそのこと、ライブCD10枚組とかで出してくれないかー」というファンの切実な叫びには、「うーん、 約束できればいいんだけど、残念ながらその予定はない」とのお答えが。 やはり、先生の興味はDVDのほうに移行してしまっているのかな。 今回のDVDはとにかく、全部の時代を網羅した、ベストのものだということを強調してましたね。その場で聞くととても説得力あったけど、今考えると、すばらしいセールストークですねえ(^^; さすがです。 「最近の来日はプロモーションその他ばかりで、ライブがない。西新宿ばっかり行ってないで、ライブをやってちょーだい」というファンの要望には、さすがのペイジ先生も苦笑いでした。「機会があれば是非やりたい。このまま、スタジオだけのギタリストで終わりたくはない」とのことでした。 野心満々ですね(^^; 指は動くのでしょうか(^^; 先生が西新宿のブート店で、ジェフ・ベックのブートを持ってにっこりされている写真がその店のHPにアップされてましたが、これから持ち帰ってコピーされるんでしょうかね(^^; 「70年代後半には、デビュー当時からこれまでを振り返るライブCDを順番に出すとインタビューで答えていたはずだが」という質問には、「それは、間違って報道されたことであって、事実ではない」と訂正されました。ただ、Zep最後のアルバムは、本当はライブにしようと思ったのだけど、ロバートに反対されて、Codaという形になったのだ、と言ってました。 あと、どの部分だったかは忘れたけど、ジャケットのアートワークについて。今回のCDのデザインは、いわば「BBC Sessions」のアートワークの延長線上に、DVDのほうのジャケットは、ボックスセットのアートワークの延長線上にあると言ってました。 そして最後の最後に、ファンが粘って、「今回の作品を出すにあたって、最も困難だったことは?」という質問をぶつけたところ、「それはもう、メンバー全員の同意を得ることだよ」といって、ひとりでウケておられました。先の発言から推測すると、もしかしたらロバートが反対してたのかな? こればかりは推測の域を出ませんが。 ということで、名残惜しくもイベントは最後を迎えたのですが、最後に先生が立ち上がって一言、「本当に日本の皆さんには感謝している。いつも来日するたびに、とても暖かい歓迎を受けて、すばらしい思い出を持ち帰ることができるんだ。私が日本に来ることをとても楽しみにしているのは、何もブートレッグのためだけじゃないよ(笑)」と、ファンに感謝のお言葉が。 ・・・ちなみに、ブート屋で購入されるときにはちゃんと代金をお支払いになっているんでしょうかね(^^; ペープラで来たときには「これはもともと僕のものなんだから僕に返せよ」といって根こそぎ持ってったという話でしたが。まあどうでもいいですねそんなこと。 しかし、あのふくよかなお顔でにこにこしながらお話をされると、よく考えると相当にずる賢い内容であっても、何か、ほのぼのとしてしまうのはなぜでしょうね。 あの調子で絶妙なセールストークをされると、高額な羽毛布団でも、つぼでも、じゃんじゃん買ってしまいそうです(^^; 勝手な妄想だけど、人生のある時期、自分にはそのような才覚があることに気づき、それからはビジネスにまい進するプロデューサーになったのでしょうなあ。あ、でも、ビジネス面だけでなくて、DVDの5.1chサラウンドなど、技術面に対しても非常に積極的ではあるけどね。 DVD映像の中のジミーさんはギタリストですが、現在の人格とはまったく別人に見えます。2人を赤の他人として切り離して考えると、今のジミーさんもなかなか味のあるいいおやじなんだけど、昔の、ギタリストとしてのジミーさんを神格化してる人には耐え難いんだろうなあ。 なんというか、ロックも高齢化社会に突入しているなあ。みんなそれぞれ違った年の取り方をしてて、興味深いです。
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