おまけ

1.本来の受け取り量に後で増したもの.2.価格をまけてくれること.

私は生まれてきたこと自体がおまけなのだと姉はいう.母は二人の子どもが欲しく,私の生まれる前に流産したから私が生まれることができたのだそうだ.もともとないものとおもうと,おまけというのはうれしいものであるが,こういうおまけはあまり聞いてもうれしくない.でも,ちょっとした買い物で,たとえば,ワンピース買ったら,おまけにコサージュをくれたりするとものすごくうれしかったりする.一時はブランドものの洋服かうと,ついてくるブランド紙袋がうれしくて,大事にとっておいたこともあった.(結局押入の肥やしになっただけだったけど.)これはおまけではない.

しかし,最初からおまけの存在をアピールして,高い値段で売りつけるのは腹が立つ.たとえば,輸入盤に比べて国内盤が高いのは解説やら,歌詞カードやら,ポスターやらいらないものがついて高くなっている場合がある.よっぽどそのアーティストが好きな場合は別として,ちょっときいてみようかというときに,このおまけのせいで高くなっていると「おまけはいらんから安くしてよ」といいたくなる.車を買ったら商品券くれるとか,旅行があたるかもしれないとかいうのも余計なお世話である.その分,車を安く売って欲しい.

おまけは最初そんなものはないものと思っていて,思いもよらず,プレゼントされるからうれしいのであって,最初から「おまけ付き」というのはおまけとは言えない.

2.の意味のほうは「負ける」という意味からきている.ポケロク買おうとして,「おまけしてよ」というのに,「じゃあ,電池をおまけにつけておきます」というのはお門違いである.大体,こっちが,負けろといっているのに,おまけをつけるなんてのは,「こんなものでお許しを」であって,意外性のあるプレゼントのおまけではない.

そうよね.プレゼントは意外性がないと.

女の方が「おまけ」にはうるさいかもしれない.でも,女の方が,その分,その喜びもでかいとおもう.男性方はせいぜい,その特質を利用していただきたいものである.