2001年6月の日記

 

6月6日 仕事が変

6月10日 ちょっと慣れてきたかな

6月17日 インターネットサーフィン

6月24日ついにリッチーが


6月6日 仕事が変

私の仕事はある機械分野の研究だ。研究といっても、エンジニアリングである。困っていることを解決するという仕事が多い。華々しい研究スタイルとして、先進的な分野の未知の実験を行うとか、なにか今までにないものをつくりあげて世に出すとかが挙げられるが、私の仕事はそんなものではなく、製品の最後の最後で困ったときに、なんとかする、というものが多い。だから、製品の主要能力にかかわるものでもないし、その研究によって、どれだけの利益効果があったかとか、華々しい結果もない。さらに、出される費用もカツカツである。

つまり地味な仕事だ。

研究というのは徒弟制度が守られている分野でもあり、先輩が後輩を育成していく文化がいまだにあるが、私は、もともと人事計画にはいっていないところに配属されたこともあって、配属先にさんざんイヤミをいわれるストレスの多い新人生活を送り、さらに、まともに、誰かに指導されたこともなく、常に一匹狼(兎か)でやってきた。

だから、華々しい研究成果をあげられる分野の人や、地味な仕事でも、しっかり技術を教えられてきた人なんかが羨ましい気もする。

しかし、誰にも教えられないだけ、自分なりに考えていろいろがんばって、部内では、誰からも守ってもらえず、成果も出させてもらえない分、つきあっている工場の人からは、(自分でいうのもなんだかが)愛されて、育ててもらったと思う。だから、少ない費用しかでなくても、工場のために、現場で実際に設計しているエンジニアのために、できる限りの努力と協力をしている。それは給料のためではなく、自分の納得のためだ。

今お金をもらっているところの一つに、ある機械の部品を作っているところがある。直接お金をだしてくれているところは、マネージメントよりの課で、そこで働いている人は、よーするに、仕事を右から左へとアレンジする人たちである。その仕事はその仕事なりに大変である。さらに、ホワイトカラーが重視される日本の会社では、つまりはそういう人たちが偉くなっていくわけである。というわけで、こちらの受ける側の研究所でも、偉くなりそうな人というのは、そういうところとのつきあいを重視する。

私は個人的には、そのホワイトカラー達が設計を委託している、現場の設計課のエンジニアのために、今、研究努力している。ホワイトカラーのやつらは、設計エンジニアの苦労成果を単にワープロでまとめて、お客さんに説明する。そして、ウケがよければ自分たちの成果にし、悪ければ、設計エンジニアを怒る。(それもかなり高飛車に)実働している設計エンジニアは、そのホワイトカラーに比べれば、たとえば学歴が低いなどのハンディを背負っていて、自分たちの中でも、少なからずそうした負い目を背負っている。確かに、知識も少ないかもしれないし、こっちの指示をすぐ忘れてしまうこともあるが、製品に対する情熱だけは、仕事を流してワープロでまとめている奴らより、ずっと熱い。

自分のこれからの仕事の進め方や地位を考えると、そのホワイトカラーにすりよって研究すればよいのだが、それだけはしたくない。今は若い現場のエンジニアを、少なくとも、私のエンジニアリング分野においてだけでは、その工場では絶対負けない人間にしたい。そして、今、よい仕事をさせてあげたい。そういう気持ちで、研究依頼を受けている。

まー、そういう風に私も踊らされているだけかもしれませんけど。

そんな仕事の姿勢の私に、今、超営業的な小口依頼が舞い込んでいて、困っている。今日もそれ系のメールがわんさかやってきた。

研究エンジニアに技術的な嘘をいわせるような営業さすなよ。

こういう発言って、インターネットですると、問題あるのかも。

でも、私の会社はどこかもわかんないし、製品もなんのことだかわかんないからいいか。アクセスしてくれる人も友達ばっかりだし。

そう!友達といえば!!最近、またお友達ができました。Oつ○さんといって、なんというか、優しくてフレンドリーな人です。こんな良い人に巡り会えるなんて、私の人徳も捨てたものではないなと思いました。

また、定期的に元気づけてくれる人もいてくれて、今までの人生の中でも、かなり強気な態度で生きることができています。

本当に周りの人達に感謝です。生きて良かった。年をとってよかった。今が最高の時期かもしれません。(ということはこれから落ちる一方か?)

6月10日 ちょっと慣れてきたかな

昨日は、職場の友達が盲腸炎+腹膜炎+腸閉塞という大病から復帰した快気祝いで、今度結婚する他の友達の新居でひるから宴会した。リッチーも一緒だったが、あまり寝てないということで、妙にハイだった。昼からビール飲んで、わいわい騒いで、帰宅して、夕食つくって、子供ねかせて、自分は引っ越しの片づけして、夜遅く寝ようとしたら、なんだか、鼻炎がまたひどくなって、熱が上がってきて眠れなくなってしまった。

ちょっとはしゃぎすぎたか。。。

次の日はうちへ、職場の女性を招待しようとおもっていたのだが、体調不良ということで、申し訳ないがドタキャンしてしまった。あー、また、明日、怒られるかなー。

ということで、昼までじっと横になっていた。姑がいるのに、だ。

私もちょっと慣れてきたか。朝食も昼食も作らず、ごろごろしていた。なんとかなるもんだ。昼食は近くのスーパーで何か買ってきたらしい。

なんだ。いけるやん。

昼から、また、調子よくなってきたので、3時頃から、またもや引っ越しの片づけを始めた。しかし、この引っ越しの片づけ、毎週末やっているが、一体いつになったら終わるのか?もしかしてエンドレスか?

でも、本日ついに、ミドリ電化に頼んでいた組み立て式ローラー付3段棚がやってきた。こいつは、私の寝室のテレビ(学生のときから使っている20年選手)がちょうどのる幅で(そういう仕様のものをやっとみつけた。)その上に、プリンター、その上にスキャナーをおいた。やったー!夢のパソコンラックだー!!!今まで、ギターを弾くとか、パソコンをいじるとか、後ろめたいものはすべて台所で、家族が寝静まってからこっそりやっていたのを、どうどうと寝室へ持ってきたのだ。

最近は、子供がねちゃうと、即、起き出して、電気スタンドつけて、パソコンしている。さすがにギターは寝ている側でひいたことないが、もしかして、できるかもしれない。今度やってみよう。

で、本日、転居通知もつくりました。自宅の写真と、息子の写真と地図のせたやつ。プリントアウトしてもとってもきれい。遠方の友達にくばるぞー!

 

6月17日 インターネットサーフィン

息子がラブレターのようもなものをもらいました。親としてはうれしいぞ。この調子で、いろいろな経験してすくすく育ってほしいな。息子の話をしたら、職場の男性は、小さい頃は、男の子は恥ずかしくて、ラブレターなんかまともに対応できないもんだと言っていた。そうならないように、今から教育していきたいな。だって、もったいないやん。

最近、あまり時間もないせいがあって、インターネットつないだら、まず、自分の掲示板のぞいて、レスつけて、(これが結構時間かかる)メール見て、レスつけて (さらに時間をかける)これで、もうかなり夜更かしなので、明日もあるし、寝る。というのが定番になっていた。

昨日の朝、息子を学校へやってから少し時間ができたので、着メロのマック用エディターがほしくて、検索していたら、ある人のホームページにたどり着いた。エディターを探すために、そこのリンクをのぞいたら、「おじゃる丸のページ」なんかがあって、そこへ、まったり、たどりついた。おおっ、久々のサーフィンやんけー。

やっぱり、ホームページのツボはリンクだなあ。リンクを充実させて、来てくれた人に、さらにおもろいページを紹介する。(これって、昔伸介の番組で小枝がやっていた「美人数珠繋ぎ」とおんなじだ。)やっぱ、インターネットはこれでしょう。

自分の目的のものとか、知っているものだけつないだり、検索しても、あまり世界は広がならい。でも、友達同士お互い、サーフィンして、新しいページをみつけて、情報交換しあうというのがインターネットの真骨頂だ!

ということで、私も、ちょっと反省して、リンクのページをこれから増強できるように、サーフィンしよっと。

そうそう。

職場に「人間リンカー」みたいなひとがいる。彼はホームページは持っていないが、やたらサーフィンしている。こないだ、イントラネットで、めちゃくちゃ軽くチャットできるツールをもってきてくださった。

「これどうしたんですか?」

「ひろってきた」

「えっ、どこで?」

おちてた

と、いつも、道ばたに何かおちていないかなと、探しながらうろうろしているらしい。やっぱ、この姿勢だ。

ふと、足下に何かいいものがおちているかもしれない。ほんとにすてきなひととすれちがっているかもしれない。

しかし、

彼の答えはいつも「おちてた」で、はっきりした場所はいわない。忘れちゃったのか、言えない場所なのか。

 

6月24日 ついにリッチーが

ブラックモアズナイトの新譜が出ました。良くも悪くも、レインボーみたいな調子になっていました。いかにも、シングルカットという曲もあり。リッチーもキャンディスも「練習しまくってます」あるいは「ツアーしまくってます」という感じで、テクニカルになっていました。あの年で、いまさら、さらにテクニカルに向上してどーする。というか、すごすぎ。

ジェフベックはリッチーより一つ年上なんですが、やっぱり、向上しまくっているし、ローリングストーンズのキースリチャードも、ジェフベックにいわせると「不必要に巧くなっている」。いまどきのお年寄りは侮れない。

というか、現役だったら、ずっとこういう姿勢でなくちゃだよね。

エンジニアだったら、ずっとエンジニアでありたいし、偉さやキャリアだけで、部下を操るのではなくて、テクニカルに「さすが」と唸らせたいよね。

それと、年とって偉いからといって、やたら経験をふりかざしたり、自分の主義に合わないからといって、若い芽を摘んだりする人いるけど、常に向上しようという気があったら、若い人にも見習うよね。

経験は確かに利用できるものだけど、自分の経験だけが、すべてじゃないし、なにかにレッテルをはったり、決めつけたりするのは、周りが迷惑ってだけじゃなくて、自分だって損だぞ。

 

 

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