ジェネシスってどんなイメージですか?

プログレの時代にいた人だと,「なんかポップなイエス?」「暗くないプログレ」とか思い浮かぶでしょうか?今のひとだと,「フィルコリンズがいた伝説のバンド」ってことになるでしょうか?そんなあなた,

SECOUNDS OUTを聞きいてください.

ライブアルバムってことで,ベストな曲が目白押しです.プログレというと,クラシックに走るか,やたら,前衛に走るか,究極にはそうなるバンドが多かったように思います.(それもいいとおもいます.実はプログレも好きです.)今,プログレバンドって何を差すんでしょうか?イエスが再結成されて来日しますが,そういうのは反則として,(^^;)今プログレと呼べるバンドがどれだけ存在するでしょうか?音の造りに凝っていること,クラシックな要素があること,ブリティッシュであること(国籍は他にもありましたけど.)やたら1曲が長いこと(??)いろんな特徴があると思いますが,そういう意味ではジェネシスは異端だったかもしれません.まず,曲がやたらポップです.これを今シングルにしても全く違和感がない.その証拠に布教ビデオに1992年のアメリカツアーが入っていたのですが,昔の曲をやっても,昔と言う感じが全然しない.ミキシングがよくなっているせいもあるのでしょうが,全く色あせないのです.フィルコリンズのせいなのでしょうか?(断っておきますが,フィルコリンズのソロとは全然違うジャンルのものです.あれを期待して,このCDを聞かないでください)

アルバムは2枚組になっていて,1枚目の方が聞き易い感じ,2枚目はちょっと長めの曲があります.1曲目はオープニングって感じで,印象的なフレーズが続いて頭をぐるぐる回るって感じです.2曲目はフィルコリンズの音程の確かさに仰天する曲となっています.フィルコリンズってポップスの軽いおっさんと思っている方多いんじゃないでしょうか?この人は実は音程とリズム感がとんでもなくしっかりしている人です.5曲目は最初のボーカルのメロディラインも美しいのですが,途中のギターソロもいわゆるブリティッシュなメロディラインで,とても美しい曲です.6曲目はリフが「ああ,この曲」っていう感じのシングルの曲です.7曲目は水が流れるようなキーボードの,軽快な曲で,SFの映画のBGMにでも流れそうです.2枚目は何か物語的な感じの1曲目.この曲でもフィルコリンズのボーカルが楽しめます.この人はほんとにうまい.プログレバンドでボーカルがしっかりしているのってそんなにいないような気がします.グレッグレイクもライブではいまいちだし.ジョンアンダーソンも雰囲気はあるけど「うまいっ」と言う感じではありませんよね.ジェネシスの最大の特徴はボーカルが全面的に押し出されている,つまり,歌詞から物語れるところじゃないでしょうか.確かにツインドラムとベースによるリズムセクションとキーボード,ギターのからみということで,テクニック的な要素も魅力の一つなんでしょうが,最大の特徴には,やはりボーカルの力があげられると思いました.といいつつも,2枚目の方はこの後殆どインストルメンタルなんですけど.最後の曲は最初の曲とまた繋がるって感じでひとつの完結したライブの構成になっています.

私は親切な方にビデオまで見せていただきました.2組あって,1組は昔のライブで,フィルコリンズ見て「一体だれやねん??」状態.えらく元気なおっさんです.もう一つは最近のもので,さすがに最近の技術で制作されたもので,ビデオそのものの出来がすばらしいものになっていました.あと,おまけにドラムシーンがありましたが,やはり,ツインドラムが一番の売りなんでしょうか?フィルコリンズ自身はどう思っているのかなあ.


日本でもっともジェネシスに近いバンド復刻創世記!


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